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「かかりつけ医機能」等を追加、医療機能情報提供制度

レポート 2019年1月17日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は、1月17日の社会保障審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)で、医療機能情報提供制度の報告項目に、患者の適切な医療機関選択に資するよう「かかりつけ医機能」「病院の機能分類」などを追加する一方、不要な項目の削除を提案、了承を得た。今後、パブリックコメントを募集、2月の省令・告示の公布、施行を目指す。 委員から出たのは、医療機能情報提供制度の有用性を疑問視する声。日本精神科病院協会会長の山崎学氏は、「患者が適切な医療機関を選択するための基本的な情報が抜けている」と指摘。例えば、心療内科を標榜する場合、その医師のキャリアについての情報が必要という意見だ。「国民目線での情報提供は考えられないのか」(山崎氏)。 日本医師会副会長の中川俊男氏も、現在の報告項目は、患者の利便性を第一に考えたものではない上に、各都道府県の医療機能情報提供制度のWebサイトも、稚拙なものから詳細なものまでさまざまあるものの、「役立っていない。行政の自己満足にすぎない」と問題視した。 厚労省医政局総務課は、医療機能情報提供制度のWebサイト利用者へのアンケートでは、「使ってよかった」という回答が...