1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. がん部位の1位、2016年は「大腸」

がん部位の1位、2016年は「大腸」

レポート 2019年1月17日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

厚生労働省は1月17日、全ての病院に患者情報の届け出を義務化した「全国がん登録」で集計・分析した結果を初めて公開した。2016年1月~12月の1年間に、新たにがん(悪性新生物)と診断された患者は99万5132人(悪性新生物には分類しない上皮内がんを除く)。部位別の罹患数では、男女合計の1位が「大腸」の15万8127人(男:8万9641人、女:6万8476人)だった。男女別の罹患数1位は、男性が「胃」(9万2691人)、女性が「乳房」(9万4848人)。病理的裏付けのある症例の割合は85.4%。同集計結果に基づき算出した、生まれてから74歳までにがんと診断される確率(75歳未満の累積罹患率)は34.2%となった。 今回公表したのは、2016年の罹患数や部位別の割合などをまとめた「速報」。がん発見の経緯や進展度、受療割合などの詳細を加えた完成版となる「報告書」は、早ければ2018年度内にも公表する予定(詳細は、厚労省ホームページ)。 5歳ごとの年齢階級別で見た罹患者数は、65歳以上で急増。最多は「65~69歳」(15万8417人)で、「60~64歳」(8万8640人)との差は6万9777人...