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「時間外上限2000時間」案、変更の可能性も

レポート 2019年1月22日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省の医師の働き方改革に関する検討会は1月21日の第17回会議で、前回に引き続き時間外労働時間の上限について議論した。前回厚労省が提示した「年間1900~2000時間」の案を作る根拠となった2016年の調査データについて、集計時にその後の「働き方改革」での議論による「自己研鑽」の扱いの変化などが考慮されていないことから、こうした要素を反映すれば「1920時間超えの医師が1割」とされた分析に変化が出るのでは、との提案が構成員から出された。厚労省は集計を見直した上で、上限案を提示し直す可能性も示した(資料は厚労省のホームページ、前回の議論は『時間外上限「地域医療確保暫定特例水準」1900~2000時間』を参照)。 「上限2000時間」案、変更も 副座長で東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授の渋谷健司氏は、2016年の「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」について、「そのときは勤務時間=労働時間で集計したと思う。1920時間以上が1割だったが、もしかしたらその値が減ってきているのではないか、勤務時間の分布として過大評価されているのではないか。可能であれば再集計して...