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“ウザい指導医”になってないか心配じゃないですか?

オピニオン 2019年1月27日 (日)  志賀隆(国際医療福祉大学准教授/同大三田病院救急部長)

研修医の行動を見ていて「患者さんを診ている時間より、自分のノートパソコンやスマートフォンの画面を見ている時間の方が長いんじゃないか!?」と感じ、思わず「そんなんじゃダメだ!」と指摘したという経験はありますか。実際サボっているのならきちんと指導すべきですが、最近はパソコンやスマホで勉強するのは当たり前。頭ごなしに叱ってしまうと、「担当する患者さんのために手技の予習をしていたんです」だったり……。そこで今回は、“ウザい指導医”にならないための「うまくいくフィードバックの10カ条」について述べたいと思います。 匠のフィードバック10カ条 指導医が「これを伝えたい!」と感じ、良かれと思って伝えても、“ただ伝えるだけ”ではなかなかうまくいきません。フィードバックにはコツがあります。釈迦に説法ですが、「相手あっての共同作業」だからです。 1.ポジティブフィードバックを与える コミュニケーションですから、相手との信頼関係が必要不可欠。そして、多くの学習者は、ポジティブなフィードバックを求めています。ですので、最初に「良くできた点」をほめ、次に改善すべき点を指摘し、“締め”に再度良くできた点をほめる方...