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時間外上限「2000時間」、医師の半数が「長すぎる」

レポート 2019年1月27日 (日)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省が1月11日、医師の働き方改革に関する検討会に、病院勤務医の時間外労働の上限として休日を含み年間960時間、さらに2035年度末までの経過措置として、「地域医療確保暫定特例水準」を設け、労働時間短縮や健康確保策の義務化など要件を付し、対象医療機関を限定した上で「1900~2000時間程度」に設定する案を提示した(『時間外上限「地域医療確保暫定特例水準」1900~2000時間』を参照)。 この上限案についてm3.com医師会員に聞いたところ、全体で50.1%が「長すぎる」と回答。「長い」も12.8%、「特例を設けるべきではない」が17.0%で、一部の医師の長時間労働を許容する案に否定的な回答が多くを占めた。 Q1: 「地域医療確保暫定特例水準」の上限1900~2000時間についてどうお考えですか 「長すぎる」は勤務医が50.1%、開業医が50.3%とほとんど同じだったが、「長い」は勤務医13.8%、開業医8.6%と違いが出た。「適正」は勤務医7.0%、開業医6.1%で全体でも6.9%とわずかで、「短い」と「短すぎる」はほとんどいなかった。 Q2: 時間外労働の上限や長時間労働、...