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日医会長「全医師に暫定特例水準を強いるものではない」

レポート 2019年1月23日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は1月23日の定例記者会見で、厚生労働省が「医師の働き方改革に関する検討会」で提示した時間外労働上限の「地域医療確保暫定特例水準1900~2000時間」案について、「正しく伝わっていない側面があった。全ての医師に暫定特例水準で働くことを強いるものではないと確認したい 」と述べ、「2000時間働かされるのか」などの批判の打ち消しに努めた。 2000時間という数字については、「(改正労働基準法が医師に適用されるまでの)5年間で減らすべきだ。5年後には960時間を上限とするくらいの環境を整備するべきだ」と述べた(厚労省案については『時間外上限「地域医療確保暫定特例水準」1900~2000時間』などを参照)。 医師の働き方改革に当たっては、医師の健康への配慮と地域医療の継続性の2つを両立することが重要との考えを示し、「現状はものすごく地域医療の確保に重点を置いた形で、医師の働き方はおざなりになっていた。5年間で医師の健康管理の方により重きを置いていくことが必要だ」と述べた。環境改善には個々の医療機関の努力だけでは難しく、「地域ぐるみでやらないと、一つの病院ではなかなか...