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SLEの女子高生、印象に残る新聞投稿◆Vol.9

スペシャル企画 2019年2月9日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

――国立東京第一病院(現国立国際医療研究センター病院)の初期研修の2年間にも、すばらしい指導医との出会いがあった。 一番印象に残っている指導医は、松枝啓先生。4年くらい先輩です。松枝先生はとにかくよく勉強するロールモデルでした。毎週、NEJM誌を欠かさず読むなど、24時間、臨床するか、勉強しているのでは、と思うくらい熱心な先生。 『ハリソン内科学』や『セシル内科学』など、内科系の王道と言える教科書を熟読するように指導され、患者さんの診察の仕方まで、本当に幅広くいろいろ指導してくださいました。優しい性格の先生ですが、研修の面では厳しい先生。「この病気なら、この本に詳しく書いてあるから、読んでおいて」などとよく言われ、ちゃんと勉強したかどうか、後から質問をされるので、気を抜けません。私も病院の近くに住むようになり、夜はいったんは食事のために家に帰り、また戻ってきたり、重症の患者さんがいれば、病院に泊まり込む日々になりました。 国立東京第一病院は、旧陸軍病院。役職はほぼ全て東大卒の先生方で占められていました。医長クラスでも、60歳前後の方が多く、5年目、10年目くらいの若手の先生はとても少な...