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「高久先生という、すごく面倒見のいい先生がいる」◆Vol.10

スペシャル企画 2019年2月10日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

――卒後3年目、血液内科への道を考えていた頃、出会ったのが、東大小児科助教授だった鴨下重彦先生。 鴨下先生は、真面目で本当に素晴らしい先生。友人を含め周囲から、「鴨下先生について行った方がいい」と勧められました。 それまでは内科を中心に勉強しており、小児科に変更するのは――と躊躇していたところ、鴨下先生から、「内科で何をやりたいの?」と聞かれ、「血液疾患とか膠原病に興味がある」と答えたら、こんな返事が返ってきました。 「学長の中尾(喜久)先生の直弟子で、高久(史麿)先生という、すごく面倒見のいい先生にお願いする。内科でいいから、一緒に自治医大に行こう」 昔、東大の赤門の近くに、学士会館の分室があり、そこで初めて高久先生に、お食事をしながらお会いすることになりました。既に高久先生は血液学分野では著名な先生で、年齢も16歳上。ドキドキしながらお伺いした記憶があります。 高久史麿先生(右奥)、三浦恭定先生(中央)と(提供:前沢氏) 鴨下先生は、真面目で学者タイプ。一方、高久先生は、親分肌、兄貴分というのが第一印象。面談はスムーズに進み、気さくに対応してくださって、ポンと肩をたたかれて、「じゃ...