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「3学会が合併すれば、すごい力になる」◆Vol.22

スペシャル企画 2019年2月22日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

――3学会合併のきっかけとなったのが、2007年5月の「第30回日本プライマリ・ケア学会 in 宮崎」。 日本プライマリ・ケア学会の前会長だった小松真先生から、会長職を私にバトンタッチされ、宮崎で開催された学会です。当時の日本家庭医療学会代表理事が山田隆司先生(当時は地域医療振興協会地域医療研究所所長)、日本総合診療医学会運営委員長が小泉俊三先生(当時は佐賀大学医学部附属病院総合診療部教授)でした。小松先生が、各学会に呼びかけ、幹部が数人ずつ集まり、合併を念頭に置いた議論を開始しました。それ以前にも非公式での話はありましたが、公式に話し合ったのはその時が初めてだと思います。 各学会ともそれぞれ学会運営の在り方に課題を抱えていました。日本プライマリ・ケア学会としては、まず会員数の伸び悩み。「開業の先生方の学会」というイメージがあり、なかなか若い人が入ってきませんでした。役員も年々高齢化し、新旧交代しなければいけないという危機感がありました。一方で、日本家庭医療学会は、教育プログラムを充実させており、非常に会員数を伸ばしていたのです。私は3学会に所属していましたが、「われわれの日本プライマ...