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「早稲田卒」医師、医師養成過程と入試の多様化提言

レポート 2019年2月2日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

第2回稲門医学会学術集会が2月2日、早稲田大学で開催され、「今、多様な医師養成の仕組みと入学者選抜を考える」をテーマにシンポジウムが企画された。医学部の不適切入試が社会問題化する中、学士編入学や医師養成大学院(メディカルスクール)を取り入れて多様化し、それに合わせて入試も、いわゆる学力(偏差値)のみではなく、適性試験を採用したり、大学生・社会人の経験などを重視する必要性が強調された。 稲門医学会は、早稲田大学の学部を卒業後、医療系の学部に再入学するなど、同大に関係する医療者300人以上で構成。うち医師は約3分の2を占める。 東海大学医療技術短期大学学長の灰田宗孝氏は、2005年度に開始した東海大学の学士編入学について紹介。入試に適性試験を取り入れることで、論文形式と比べて採点のばらつきが無くなり、公平性が向上したという。学士編入学の学生は、一般入試や付属校からの推薦入試の学生と比べて、入学後の成績も優れ、医師を目指すモチベーションが高い学生の選抜につながった。 東海大学医療技術短期大学学長の灰田宗孝氏 国立病院機構東京医療センター精神科医師の杉原正子氏も、米国の医師養成大学院(メディカ...