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「東京DMAT」創設、石原元都知事が突破口【平成の医療史30年◆災害医療編】

スペシャル企画 2019年2月22日 (金)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

災害時にいち早く被災地に入る医療チームとして定着しているDMATだが、その創設には曲折があった。災害医療の必要性は分かっていても、また災害後の超急性期医療の必要性が強く認識された阪神・淡路大震災を経てもなお、実現には数年を要した。DMATや、国に先行した東京DMATの創設に関わった東京医科歯科大学救急災害医学分野教授の大友康裕氏に、その道のりや苦労を伺った(2018年12月17日にインタビュー。全3回の連載)。 【平成の医療史30年◆災害医療編】 DMAT、大規模災害ごと進化の歴史 インタビューVol.1◆「東京DMAT」創設、石原元都知事が突破口 インタビューVol.2◆東京DMAT、「都外派遣」はダメなの? インタビューVol.3◆DMAT、元々は広域搬送のためのチーム ――DMAT創設への大きなきっかけは阪神・淡路大震災でしたね。 当時の厚生省が、それまで一生懸命いろんなことを準備していたはずなのですが、阪神・淡路大震災を経験してみたら、全くと言っていいほど何もできなかったのです。地震があるかもしれないという認識もあって、危機意識もあって準備していたはずなのに、まあうまくいかなか...