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DMAT、元々は広域搬送のためのチーム【平成の医療史30年◆災害医療編】

スペシャル企画 2019年3月2日 (土)  聞き手・まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

【平成の医療史30年◆災害医療編】 DMAT、大規模災害ごと進化の歴史 インタビューVol.1◆「東京DMAT」創設、石原元都知事が突破口 インタビューVol.2◆東京DMAT、「都外派遣」はダメなの? インタビューVol.3◆DMAT、元々は広域搬送のためのチーム ――東京DMATと相前後して創設された日本DMATは、各地の災害で活動していますね。 2003年8月の「南関東直下型地震に関する内閣総理大臣(当時、小泉純一郎氏)指示事項」に「発災時に迅速に救護班を派遣し、重篤患者を搬送するための計画を定めること」、至急作業を進め、防災担当大臣が取りまとめて、私小泉に報告してほしい、とあって、厚労省が急に、私に新しい研究班でやってくれと言ってきたんです。それで「災害時における広域緊急医療のあり方に関する研究」をまとめたところ、その年の12月の中央防災会議で、東南海地震応急対策活動要領に「広域搬送が必要な患者数、約660人」と入りました。そして、「8時間で592人の医師と看護師を静岡県の広域搬送拠点に運ぶ」。 厚労省は、この広域搬送に必要な医師・看護師を国立病院と国立大学病院から派遣すると言...