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麻疹排除計画「風疹を同時に入れたのは大正解」【平成の医療史30年◆予防接種行政編】

スペシャル企画 2019年2月15日 (金)  聞き手・まとめ:長倉克枝(m3.com編集部)

【平成の医療史30年◆予防接種行政編】川崎市健康安全研究所所長・岡部信彦氏に聞く Vol.1 1990年代は予防接種「暗黒の時代」 Vol.2 2000年改正でインフルエンザを追加したわけ Vol.3 麻疹排除計画「風疹を同時に入れたのは大正解」 Vol.4 HPVワクチン、「まず導入に当たり問題が」 小児科医の仲間たちと一緒に作った、風疹・麻疹予防接種の開発Tシャツを持つ岡部氏。 ――麻疹(はしか)排除は日本の予防接種行政の成功例です。2007年に国の麻疹対策要項が策定され、2015年にWHO(世界保健機関)西太平洋事務局は日本を「麻疹排除国」と認定しました。 2000年前後には海外では麻疹の排除活動を進める国が多く、麻疹患者数が減少していく中、当時のわが国では日本は年間20~30万人の患者発生が推計され、渡航した日本人が現地で麻疹を発症して現地での感染拡大のきっかけとなったとして「麻疹も輸出する国」などと揶揄されたりしていました。「日本は途上国並み」「日本は何をやっているんだ」とも言われていました。僕はWHOのワクチン関連会議によく出ていたのですが、肩身が狭かったですね。 厚生省(...