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福島・双葉病院院長の故鈴木氏、都内で葬儀・告別式

レポート 2019年2月11日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

2011年の東日本大震災で、入院患者の全員避難を余儀なくされた福島県大熊町の医療法人博文会双葉病院の理事長・院長、鈴木市郎氏が1月29日、肺炎のため死去、2月11日に都内で葬儀・告別式が行われた。鈴木氏は1934年生まれ、享年84。 東日本大震災後の避難の途中で死亡した双葉病院および関連施設の患者らの供養も併せて行われた。供養は、鈴木氏の遺志による。2月11日は、1962年に開設した双葉病院の開院記念日に当たる。 双葉病院を背景とした写真のコラージュが遺影。 葬儀・告別式には、医療関係者、患者家族など、多数が参列。弔辞を述べたのは、『なぜ院長は「逃亡犯」にされたのか――見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間』(講談社)の著書がある、ノンフィクションライターの森功氏。出会いは東日本大震災後で、本を上梓したエピソードを語り、スポーツ好きだった鈴木氏との交流を懐かしんだ。 双葉病院は、福島第一原発から約4.5kmの場所にある350床の精神科病院。震災による原発事故に伴い、大熊町をはじめ周辺地域に避難指示が発出された。双葉病院と博文会が運営する介護老人保健施設を合わせて、400人を超す患...