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脊髄損傷の再生医療等製品、約1500万円で承認

レポート 2019年2月20日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は2月20日、再生医療等製品としては3品目目となる「脊髄損傷に伴う神経症候及び機能障害の改善」の効能・効果を有するステミラック注(ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞)の薬価を承認した。1回分は、1495万7755円。新規の作用機序を有し、世界に先駆けて日本で承認されたことから、先駆け審査指定制度加算(A=10%)の加算が付いた。ピーク時(9年度)の予測投与患者は249人、予測販売金額は37億円。同薬については、使用上の注意事項などを定めた「最適使用推進ガイドライン」を作成され、それを踏まえた診療報酬請求上の留意事項を定めた通知も発出される。 併せて新薬13成分、19品目の薬価を了承した。薬価基準収載は、2月26日の予定。内訳は、内用薬10成分、16 品目、注射薬 3成分、 3品目(資料は、厚生労働省のホームページ)。 原価計算方針で薬価が決定されたのは13品目のうち、2品目。原価計算方式は、原材料費や営業利益などのほか、人件費に当たる労務費が含まれ、「労務費の上限単価」には不適切な調査だったとして問題視された...