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乳腺外科医裁判、「捜査手法に大きなインパクト」(2月21日追記)

レポート 2019年2月20日 (水)  岩崎雅子、高橋直純(m3.com編集部)

東京都足立区の柳原病院で自身が執刀した女性患者に対してわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪で逮捕・起訴された男性外科医に対し、東京地裁が無罪判決を言い渡した2月20日、男性医師と弁護団、男性医師を支援してきた東京保険医協会が都内で会見を開いた。男性医師は、「正直に言うとほっとした」と心境を語り、弁護士らは、「科学捜査研究所の捜査手法に大きなインパクトを与える判決だ」と強調。医療界に対しては「術後せん妄対策をする必要がある」と指摘するとともに、術後せん妄だと認めない検察が、被害女性を不幸にしたとし、「控訴しないでほしい」と訴えた(『乳腺外科医裁判で無罪判決、わいせつ行為否定』を参照)。 一方、被害を訴えていた女性も同日に会見を開き、「許されない判決。DNAが出ても無罪になるなら、どう立証すればいいのか」と強く控訴を求めた。 「患者とはもう絶対2人にならない」 「正直に言うとほっとしています。日本医師会をはじめ、私を支援していただいた多くの方にこの場を借りてお礼を言いたいです」 判決後、会見を開いた男性医師は判決後の心境を聞かれてそう答えると、表情を緩めた。男性医師は、「100日以...