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副座長、辞める覚悟で会議に臨んだ - 渋谷健司・厚労省「医師の働き方改革に関する検討会」副座長

レポート 2019年2月22日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「1860時間に納得できるロジックがあるわけではないので、前に進めるのならば僕ではない人を副座長に選んでまとめていただきたいと思っている」――。 議論の最終局面を迎える厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」。その副座長を務める東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授の渋谷健司氏は2月20日の第19回会議で、辞意を表明した(『「働き方改革」への姿勢で激論、厚労省検討会』を参照)。渋谷氏に真意をお聞きした(2019年2月21日にインタビュー。副座長辞任の書類は2月22日に提出)。 ――次回会議はどうされるのでしょうか。副座長を辞めるのは本当なのですか。 そうです。その覚悟で会議に臨み、議論の最後に決意しました。誤解していただきたくないのは、検討会の議論を止めるために辞めるのではありません。むしろ議論は進めてほしい。時間が限られているからこそ、徹底的に議論を尽くし、現場の医師たちに丁寧に説明をする責任があると思います。自分が辞めることでさらなる一石を投じたいと考えました。 ――先生はこの春から、イギリスの大学に拠点を移されます。渡英との関係は。 全く関係ありません。そもそも「...