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日病会長、働き方改革「想像を絶する努力しないと」

レポート 2019年2月26日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院会会長の相澤孝夫氏は2月26日の定例記者会見で、結論の時期が近づく医師の働き方改革の議論について「(医師に上限が適用される)2024年度までに本当に年960時間を守れるようになるのか。お金がかかるし、人がいない。想像を絶する努力をしないとそこまでいけないのではないか」と述べて危機感をあらわにした。 2月20日の厚生労働省「医師の働き方改革に関する検討会」で、同省が地域医療確保暫定特例水準の要件として「年間救急車受入台数1000台以上」などを提案したことについても、「どこから来たのか。何の根拠もなく数字が出てくるのはいかにも乱暴な話で、遺憾である。怒りすら覚える」と強い口調で話した(『時間外上限「年1860時間」で再提案』を参照)。 2月23日の常任理事会では働き方改革の他にも議題があったが、「議論沸騰で時間がなくなってしまった」という。一番大きな問題として「宿日直をどう扱うか」という点が上がった。相澤氏は、これまで病院が当直として運用してきた(法定労働時間8時間以外の)16時間が 「勤務に入るかは入らないかで大きく違ってくる。今われわれが当直と称してやっているものが宿直に認めら...