1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. ワクチン納品遅れを把握する仕組みを6月にも稼働へ

ワクチン納品遅れを把握する仕組みを6月にも稼働へ

レポート 2019年2月28日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

日医常任理事・釜萢氏 日本医師会は、医療機関が注文したワクチンの納品が遅れている場合に把握して対応できるようにする仕組みを今年6月にも稼働させるため、準備を進めている。2月27日の定例記者会見で日医常任理事の釜萢敏氏が明らかにした。風疹の再流行で厚生労働省が予防接種法の政省令を改正し、予防接種歴・罹患歴のない成人男性を対象に抗体検査後、風疹含有(MR)ワクチンを接種するため、全国規模での円滑実施が求められていることに対応する。MRワクチンへの対応を念頭に置いているが、同仕組みでは、全てのワクチンを対象にする(風疹対策については『男性に抗体検査で風疹定期接種、混乱必至?』などを参照)。 具体的には、ワクチンを注文した医療機関が「郡市区などの所属」「注文後の納品が遅れているワクチン名と目的(定期接種か今回の成人男性対応か等)」などを入力する専用の場所を日医ホームページ内に設ける。釜萢氏は、「郡市区医師会協力のもと、登録するシステム。面倒をおかけしないように、簡単に情報が把握できるように工夫する。全国的に目に見えて(ワクチン納品の遅延状況などの)情報を把握できるまでにこぎつけ、行政と共有しな...