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日医「技術進化でオンライン診療は対面診療に近づく」

レポート 2019年3月4日 (月)  長倉克枝(m3.com編集部)

日本医師会が東京都内で開催した2018年度日本医師会医療情報システム協議会で3月2日、オンライン診療の在り方について議論が交わされ、日医常任理事の石川広己氏は「技術進化でオンライン診療は対面診療に近付いていく可能性がある」と話した。 オンライン診療を巡っては2018年4月の診療報酬改定で「オンライン診療料」などが新たに評価され、オンライン診療を安全に円滑に進めるために、厚生労働省は2018年3月に「オンライン診療の適切な実施に関する指針」を作成した。厚労省の同指針策定に当たっては、日医の情報通信機器を用いた診療に関する検討委員会」が2018年6月に報告をまとめ、厚労省に提出。最初に登壇した京都府医師会長で同委員会委員長の松井道宣氏は、同委員会での検討内容について紹介し、「医療は対面が基本で、その補完としてのオンライン診療という位置付けだ」と強調した。 松井氏は、オンライン診療は医師の負担軽減や患者の満足度向上などの利点がある一方で、便利さ故に、医師の診察なしで薬の処方指導が行われたり、医師のなりすましが起きたりするといった懸念を挙げた上で、基本原則として以下の3点を強調した。 医療は対...