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IRUD(未診断疾患イニシアチブ)で大きな成果【平成の医療史30年◆特別編】

スペシャル企画 2019年4月15日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【末松誠・AMED理事長に聞く】 Vol.1 ダボス会議で「人生100年時代」を議論 Vol.2 IRUD(未診断疾患イニシアチブ)で大きな成果 Vol.3 「研究人材養成とデータガバナンス」が今後の課題 ――ドバイ会議のアクションプランに掲げられた「グローバル・データシェアリング」は、AMEDでも取り組まれている重要課題かと思います(『「終わりのない診断の旅」から患者を救う、カギはデータシェア』を参照)。 はい。例えば、PubMedで「データシェア」というワードで検索すると、ものすごい数の医療政策の論文が出てきます。皆が「データシェアは大事」と言っているのは、それが当然のこととなっていない証でもあります。 「Human Enhancement and longevity」の関係でも、いろんな場面で関わってくる問題です。例えば、各国で実施されている医療情報の収集。リトアニア(約300万人)、フィンランド(約550万人)など人口が少ない国ではITを活用して国全体としての取り組みが行われています。約6600万人のイギリスでは、巨大なバイオバンクやゲノムデータベースを構築しています。相互にさ...