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「研究人材養成とデータガバナンス」が今後の課題【平成の医療史30年◆特別編】

スペシャル企画 2019年4月20日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【末松誠・AMED理事長に聞く】 Vol.1 ダボス会議で「人生100年時代」を議論 Vol.2 IRUD(未診断疾患イニシアチブ)で大きな成果 Vol.3 「研究人材養成とデータガバナンス」が今後の課題 ――2015年4月のAMED理事長就任時、先生のインタビューでは、文科省、厚労省、経産省の各省の予算を「ところてん」のように混ぜ、重複を避け、研究予算を効率的に使えるようにしたい、との抱負を述べられていました(『志ある臨床医の協力、研究開発のカギ - 末松誠・AMED理事長に聞く』などを参照)。 サイエンス活性化に向け、予算を効率的に使うためには、重なりがあるのは無駄であると考えたわけです。幸いなことに政府のご理解もあって、AMEDの予算は減らずに済んでいますが、「混ぜる」のは容易ではないですね。どのように実行するか、頭が痛かったのですが、シナジー効果は出せるような仕組みはできつつあると思います。 例えば、文科省予算のiPS研究を難病や未診断疾患の再生医療につなげるとします。この場合、臨床につなげるには、対象となる患者がどの程度いるかなどを把握しておく必要があります。IRUDのデータ...