40歳以下女性医師の8割近く、「女性が不利」◆Vol.1

医学部入試で一部の大学が女子生徒を一律に不利とする不適切な採点を実施していたことが明らかになるなど、医学部における「性差別」が議論の的となっている。発端となった東京医科大学は内部調査の結果、背景に「女性は年齢を重ねると医師としてのアクティビティーが下がる」などの理由があったと説明した（『東京医大入試不正、臼井、鈴木氏に「個人的な謝礼」』を参照）。 現場の医師は女性と男性の違いをどのように感じているのか、m3.com編集部では「女性医師と医学部・キャリア」をテーマに調査を実施。就業環境や現場で感じていることに関して女性医師と男性医師それぞれに尋ねたところ、性差に加え、年代間でも認識の違いが浮かび上がった。 調査は2019年1月25日から1月31日にかけて、m3.comの医師会員を対象に実施。40歳以下の女性200人、41歳以上の女性201人、40歳以下の男性201人、41歳以上の男性215人から回答を得た。40歳を区切りに分析したのは、臨床研修が必修化された2004年度で医師のキャリアパスをはじめ、医師を取り巻く環境が大きく変化したことなどが理由だ。 一部の設問については、2012年10...