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時間外「1920時間以上」、産婦人科医の4人に1人

レポート 2019年3月8日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

筑波大学ヘルスサービス開発研究センターの石川雅俊氏は、「全国の産婦人科医師の勤務実態等を踏まえた医師の働き方改革の推進に向けたアンケート調査結果(暫定値・速報)」をこのほど公表、時間外労働が過労死水準に当たる年960時間以上の医師が65.5%、年1920時間以上の医師も27.1%で、月5回以上当直をしていた医師は52.7%と半数を超えるなど、過酷な勤務実態が改めて明らかになった。 「勤務環境を理由に病院をやめたい」あるいは「勤務環境を理由に産婦人科をやめたい」と1年以内に考えたことのある医師はそれぞれ63.0%、40.2%。「希死念慮あり」と回答した医師も3.0%おり、勤務環境の改善が急務なことが確認された。 厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」では、時間外労働の上限を「年1900~2000時間」(2月の調査開始時点。現時点では年1860時間)を軸に検討しているが、39.1%が「とても長い」、19.0%が「やや長い」と回答、合計で約6割に上った。一方で、「ちょうどよい」「短い」と回答したのは計22.0%。「分からない」は20.0%。 適正な勤務時間については、「週60時間以下...