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訪日外国人の診療価格「一般的ケースは1.3倍」

レポート 2019年3月12日 (火)  岩崎雅子(m3.com編集部)

厚生労働省は3月11日、「訪日外国人旅行者等に対する医療の提供に関する検討会」(座長:遠藤弘良・聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科長)の第4回会議を開き、同省が進めている訪日外国人に対する適切な診療価格の研究と、外国人患者受け入れのための医療機関マニュアルの進捗を報告した。 診療価格の設定では、「各病院の経営判断が望まれる」とした上で、日本の診療報酬に倍数をかける方法を「説明が効率的」として提案。一般的な病態のケースは、1.3倍程度になるとの研究の結果を示した(資料は、厚労省ホームページ)。 一般的ケースは「1.3倍」 厚労省が2017年度に実施した「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査」(有効回答数3825機関)の速報値では、訪日外国人の診療に際して、ほとんどの医療機関が診療報酬点数表を活用。全体の9割は診療価格を日本人と同じ1点当たり10円としていた。外国人患者受け入れが多いと思われる医療機関(147機関)に限ると、10円に設定していたのは約6割で、約3割は20円以上で請求していた。 同省は「外国人患者の受入環境整備に関する研究(訪日外国人に対する適切な診療価格に関する...