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医療の“司令塔”は国ではなく都道府県 - 武内和久・福岡県知事選挙立候補予定者に聞く◆Vol.2

インタビュー 2019年3月17日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――福岡県の医療については、どんな問題意識を持っているのですか。 第一は、福岡市のような大都市と過疎地域との地域格差が大きいこと。例えば、人口当たりの医師数は県平均では全国平均よりも多いですが、地域による開きが大きい。県全体の医療等のニーズを的確に把握して、人的、物的資源の配置をいかに最適化していくかが、大きな課題です。 そのためには国が提示するデータだけで決めるのではなく、きめ細かく各地域の状況を把握して、現場の方としっかりと議論していくことが必要です。福岡県には、産業医科大学教授の松田晋哉先生がおり、NDBのデータ分析などは、他の都道府県よりも進んでいます。先生とも連携しながら、取り組んでいきたいと考えています。 医療等の資源が不足している場合は、オンライン診療をはじめ、ICTなどのテクノロジーの力を利用した取り組みも、先駆的に福岡県でやっていきたい。 医療への造詣が深い元厚労官僚として、「福岡発」の医療改革に挑む。 ――福岡市は、国家戦略特区に指定され、オンライン服薬指導の実証事業などに取り組んでいます。それ以外にも、「福岡発」の取り組みを行い、国に提言していくことを想定されてい...