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「マッチング倍率で躍進」の真実 - 済生会横浜市南部病院 ◆ Vol.1

レポート 2019年3月23日 (土)  大西裕康(m3.com編集部)

2018年9月の臨床研修マッチング中間発表で「1位希望人数」が前年度の9人から30人へと大幅に増え、募集倍率の順位も全国244位から28位へと大躍進を遂げたのが済生会横浜市南部病院(横浜市、500床)だ。定員枠11人に対する最終的な応募人数は87人。その結果、2019年度の採用は上位16位までの応募者で決まった。臨床研修の統括責任者である臨床教育センター長の菱木智氏(副診療部長と総合内科主任部長を兼任)は、大躍進の要因について「病院全体で研修医を育てる文化が脈々と続いているところに試験日を増やした結果」と分析する(マッチング中間結果については『東大5年ぶり1位、東京医科歯科大が2位、2018マッチング中間』を参照)。 済生会南部病院提供 同病院における臨床研修の雰囲気を一言で表すなら「和気あいあい」だろう。研修医だけで集まっている時の雰囲気だけでなく、事務職員を交えたやり取り、臨床研修の責任者である菱木氏を交えた会話でも、和やかな雰囲気は変わらない。病院ですれ違う人には軽やかに「こんにちは」。菱木氏は、病院全体が良い雰囲気に包まれていることに加え、病院見学に来た医学生に対応する研修医た...