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ポリクリで盛り上がった「白衣の話題」

オピニオン 2019年3月24日 (日)  山田瑛文(順天堂大学医学部医学科5年生)

5年生の実習を終え、ようやく春休み。春休みは勉強はもちろんのこと、病院見学や国試勉強集中のために学生生活最後の参加となる会社の展示会や仕事の引き継ぎなどで、おかげさまで毎日忙しくさせていただいております。 最初の自己紹介の時に書きましたが、株式会社エルカルテットにてアパレルデザイナーの仕事もしています。 先日ポリクリで回った科の自己紹介にてそのことを入れたところ、「先生方の着ている白衣について解説しろ」とフラれ、白衣の形等の解説を行わせていただいたところ好評だったため、今回の記事では白衣の形や与える印象についてアパレルデザイナーの目線から、大まかで一般的な解説をしたいと思います。 医師の服装として白衣が採用されたのは、19世紀後半のアメリカやヨーロッパにさかのぼりますが、医療従事者の身だしなみについては、ヒポクラテスの「医師の心得」の中でも言及されているくらい古い議題でもあります。そこでは、派手な装飾品の着用など品位を損うような身だしなみは避けるよう説かれています。かつての医師は基本的に黒い服を着用しておりました。これは黒がフォーマルな色として捉えられており、患者を診断する現場がフォー...