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「ルー大柴以下」の英語力で海外指導 - NTT東日本関東病院消化器内科・港洋平氏◆Vol.2

スペシャル企画 2019年3月31日 (日)  まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

中山 海外に行くようになったのはいつからでしょうか。 港 NTTの4年目、ちょうど医者10年目でスウェーデンのカロリンスカ研究所の分院(ダンデリード病院(Danderyds Sjukhus))に行くことになりました。それを知って内視鏡を選んだわけではないんですが、ひいき目で言っているわけではなくて、内視鏡は現状では日本が世界一だと思います。内視鏡の機械自体、世界シェアの9割は日本メーカーで、診断、治療の分野でも日本がトップランナーでした。偉大な先輩方が血のにじむような努力をされてきた結果です。自分が今、一番専門でやらしてもらっているESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という手技も日本で作られたものです。だから、日本でやっていれば、世界でトップになれる分野だったんです。 海外となると、医師の多くは研究で行くことが多いですが、僕のキャリアでは研究の“け“の字もなくて、海外というビジョンはなかったんです。それが、今の病院に来た3年目の秋のある日、大圃先生から電話がきて、いきなり「おまえ、来年から海外で働いてみない?」と。 ESDの指導をしてほしいという依頼があったということでした。外科の祐次郎だ...