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医師でも9時5時、1 カ月間の夏休み- NTT東日本関東病院消化器内科・港洋平氏◆Vol.3

スペシャル企画 2019年4月7日 (日)  まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

編集部 ESDとはどのような手技なのでしょうか。 港 内視鏡的粘膜下層剥離術と呼ばれる手技です。一昔前まではいわゆるポリープはスネアを使って、えいやって引っ掛けて取るという方法しかなかったですが、ESDでは内視鏡の先から1.5~2ミリぐらいのメスを出して、そのメスで早期がんの下を剥ぎ取っていくというものです。今までの内視鏡だと、分割する必要があったり、深く取れなかったものが、一度に一つのものとして確実に取れるようになり、画期的な変化です。今までは手術で取る必要があったものが、内視鏡で早期に見付かれば局所の治療で終わることができるようになった。日本では2006年に保険収載されています。 中山 患者さんからしたら、ほとんどノー・ダメージなわけですよ。まあ、ノー・ダメージとは言い過ぎかもしれないけど、手術に比べたらどのぐらいだろうな、10分の1ではきかない、100分の1ぐらいの侵襲で済みます。外科医からしたら、もう夢のような治療法だと思うんですよね。 中山祐次郎氏(左)と港洋平氏 港 ただ、平均寿命だけで見ると、自分がやってることはすごく小さいことだなと思ったりします。ESDは患者さんのQO...