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日本外科学会、「大学病院で特定行為のパッケージ研修を」

レポート 2019年3月19日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本外科学会は、2020年度から開始する特定行為研修制度の「パッケージ研修」に取り組むなどしてタスク・シフティングを進め、外科医の時間外労働の削減を進める方針を明らかにした。3月19日の外科系学会社会保険委員会連合の記者懇談会で、同学会の外科医労働環境改善委員会委員長の馬場秀夫氏が説明した。4月20日に開催される第119回日本外科学会定期学術集会で、特定機能病院を主たる対象とした説明会を開催する予定。 馬場氏は、「パッケージ研修」の修了者が2023年度で「1万人」という厚生労働省の目標を紹介。これまでの特定行為研修の修了者が伸び悩んでいる一因として指定研修施設が限られていることを挙げ、「特定機能病院に指定研修施設になってもらい、そこに所属している看護師が研修を受け、できるだけ短期間に養成したい」と述べ、協力を求めた。 馬場秀夫氏 「パッケージ研修」とは、看護師の特定行為研修を効率的に進める方式。現状では個々の行為別に研修を行っているが、「外来術後管理」「術中麻酔管理」「在宅・慢性期」の3つの領域について、各領域に関連した特定行為をまとめて研修する。あくまで医師の包括的指示の下で行うが、...