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自民党PT、時間外労働上限「慎重に設定すべき」

レポート 2019年3月20日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

自民党厚生労働部会医師の働き方改革に関するプロジェクトチーム(PT、座長は羽生田俊参院議員)」は3月20日、PTとしての取りまとめ案を議論し、承認した。近く根本匠厚生労働大臣に提出する。医師の時間外労働の上限時間について「上限時間ありきで改革を進めるべきではなく、患者目線、医療安全、医療の質の確保を優先し、慎重に検討したうえで設定すべき」などとする内容で、羽生田氏は4月以降も議論の場を設ける考えを示し、「タスク・シフティングや、病院の中でどういうシステムがつくれるか、市や県の制度上の問題点なども着手していきたい。できる限り並行して動いていきたい」と述べた。 取りまとめは以下の通り。 本PTは、政府による「働き方改革実行計画」を踏まえ、医師の働き方改革に関し、本年3月末までに方向性を打ち出すために昨年1月31日に設置された。各種団体等からのヒアリングを始め、厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」の検討状況の報告を受けるとともに議論を重ねて来た。 医師の働き方改革は、①医師の健康の確保②地域医療の適正な確保という二本の柱を基本に検討することを確認した。 昨年12月18日には、当直翌...