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17項目で診療実績「見える化」、公立・公的病院の再編後押し

レポート 2019年3月20日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「地域医療構想に関するワーキンググループ」(座長:尾形裕也・九州大学名誉教授)は3月20日の第20回会議で、地域医療構想の進捗状況を把握するため、9領域で計17項目について診療実績の分析を進めることを了承した。構想区域別に、がん、心血管疾患や脳卒中、救急医療などの各領域について、各病院がどのくらいの症例や手術を担っているかなどを「見える化」するのが狙い(資料は、厚労省のホームページ)。 分析は厚労省が行い、「他の医療機関による役割の代替可能性がある公立・公的医療機関等」の有無について、下記のような結果とともに、2019年年央までに各都道府県に通知する。「代替可能性」の有無は、人口当たりの診療実績、医療機関間の距離等など「一定の基準」を設けて判断する。この基準は分析を進める過程で今後、検討・決定する。地域医療構想調整会議では、「代替可能性がある」とされた役割について検証・協議し、結論を得ることが求められる。 地域医療構想の分析、検証の方向性 ・1つ以上の分析項目について、「代替可能性がある」と分析された公立公的医療機関等を、「他の医療機関による役割の代替可能性がある公立・公的...