「保険者へのインセンティブ強化で疾病予防」未来投資会議で安倍総理

未来投資会議が3月20日に開催され、「全世代型社会保障における疾病・介護の予防・健康インセンティブ」をテーマに議論、安倍晋三首相は、疾病・介護予防についての保険者のインセンティブ強化の重要性を訴え、今夏に取りまとめる成長戦略の実行計画に向けた検討を根本匠厚労相に求めた。「本年は、全世代型社会保障の元年」とも述べ、個人の努力だけでなく、地方自治体や健康保険組合といった保険者への取り組みを促すことで、健康寿命の延伸を目指す（資料は、首相官邸のホームページ）。 安倍首相は、「これまでの公的保険は、病気になった方に対する治療費、要介護になった方への介護サービス費用を中心に支出を行ってきた。他方、人生100年時代を迎えて、疾病予防や介護予防の役割は増加しており、健康寿命の延伸、個人のQOLの向上、高齢者の活躍促進といった多面的な意義がある」と指摘。 保険者が疾病予防に取り組む場合、制度上、国保に対する保険者努力支援制度、企業健保に対する後期高齢者支援金の加減算制度がある。これらの仕組みを強化し、民間サービスなども活用し、健診等の受診率の向上や生活習慣病の重症化予防を図るのが政府方針。 根本厚労相...