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東京医大、元受験生33人が計1億2960万円求め提訴

レポート 2019年3月23日 (土)  岩崎雅子(m3.com編集部)

東京医科大学の医学部不正入試問題で、元受験生の女性33人が3月22日、東京医大に計約1億2960万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。元受験生の1人は同日、都内で会見を開き、「黙って鎮静化され、女子が不利なままになってしまうかもしれないと参加した。女性が男性より夢が追いにくいことがなくなるよう根本からの解決を望みたい」などと語った。 会見する弁護団 訴状などによると、原告は2006年度から2018年度にかけて東京医大を受験した女性計33人で、多くは20代。東京医大が2017年度と2018年度入試分について合否再判定の結果、追加合格の意向確認対象者となった女性も2人含まれる。約半数が他大学の医学部に進学している他、浪人を続ける受験生や、他学部に進学した大学生、現役医師や社会人もいる。 訴えでは、「性別」という本人にコントロールできない要素によって差別され、大きな苦痛を受けたなどとして、原告全員に共通して1年度当たり200万円(意向確認対象者となった原告は500万円)の慰謝料を要求。その他、入学検定料や雑費(交通費など)を払うように求めており、請求額は元受験生1人当たり200万~...