1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 専攻医のシーリング、「県、基本領域別」への変更検討

専攻医のシーリング、「県、基本領域別」への変更検討

レポート 2019年3月23日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は、新専門医制度における専攻医数の上限(シーリング)の方法を見直し、「都道府県別、基本領域別」に設定することを、3月22日の医道審議会医師分科会医師専門研修部会(部会長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所所長)で提案、おおむね了承された。ただし、時間切れで内容の詳細な議論には至らず、見直し時期については意見が分かれた。日本専門医機構は厚労省提案を基にシーリングの在り方を検討、その結果を踏まえ、本部会で検討する(資料は、厚生労働省のホームページ。22日の本部会の他の議論は、『23のサブスペ連動研修、「4月開始」は見送り』を参照)。 現行のシーリングは、5都府県(東京、神奈川、愛知、大阪、福岡)で、14の基本領域(外科、産婦人科、臨床検査、病理、総合診療を除く)で、過去の採用実績を基に設定している。対象とする地域、基本領域が違うだけでなく、将来の医師需要を踏まえて設定し、医師不足地域の専攻医を増やすことを目的としている点で、厚労省提案は現行のシーリングと大きく異なる。 具体的には、2016年の医師数が、医師の働き方改革を進めた場合に必要な医師数や将来の必要医師数(例えば、20...