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宿日直やアルバイトの扱い「大きな問題」、日病会長

レポート 2019年3月27日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

日本病院会会長の相澤孝夫氏は3月26日の定例記者会見で、公明党の厚生労働部会に医師の働き方改革に関する要望書を提出したことを明らかにした。宿日直やアルバイトの扱いなどについて「病院の実態を考慮の上、適正な制度の設計を要望する」などの内容で、相澤氏はこれらをどこまで労働時間として扱うかどうかは「どう考えていくのか、極めて大きな問題だ。(会員病院から)不安の声が上がっている。早い時期に明確化していただかないと困る」と述べた。 要望書では宿日直で「睡眠時間も十分確保できている場合も多くある」と指摘。また、オンコールは「緊急時の呼び出しに備え、医師個人の自由時間として過ごしている」ため、労働時間とは考えにくいと説明している。アルバイトについては、医師の生活が兼業・副業で成り立っていることや、それによって派遣元の病院経営が成り立っていると指摘。このことが、「長い年月の中で育った日本の教育、医療の現状であることから、労働時間のみをもって対応することは、地域医療の崩壊、派遣元病院の存続など、医療現場に多大な混乱を生ずることになる」とした。 2019年度の事業計画についても説明した。重点項目は次の通り...