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「日本の医療のグランドデザイン2030」、日医総研まとめる

レポート 2019年3月27日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日医総研所長の横倉義武氏は、3月27日の日医定例記者会見で、「日本の医療のグランドデザイン2030」を公表した。「2030年に向けて、この国に居住し、生活している全ての人々のために、医療がどうあるべきか、医療をどう設計し、改善し、運営すべきかをまとめた内容」だ。日医総研研究部長の澤倫太郎氏は、グランドデザインの根源にあるテーマは、「多様性の寛容、対応」であると説明した(資料は、日医のホームページ)。 グランドデザインは3部構成。第1部は「あるべき医療の姿」、第2部は「日本の医療の現状と検証」。これら2部で400ページを超す。第3部は第1部のあるべき姿を実現するための提言だが、今回のグランドデザインには盛り込まれていない。「第3部は、第1部の内容が絵に描いた餅にならないよう、課題への解決策と提言として今後順次出していく。またこのグランドデザインは、最終成果物ではなく、出発点。第3部の進行状況によって、さらに進化させることが必要」と横倉氏は説明した。取りまとめの主体は日医総研であり、日医としては、その中から必要な政策を抽出して取り組んでいく予定。 日医会長の横倉義武氏は、日医総研所長も務め...