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医師の働き方報告書取りまとめ、「改革」スタートへ

レポート 2019年3月28日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」(座長:岩村正彦・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は3月28日の第22回会議で報告書を取りまとめた。病院勤務医の時間外労働上限を年960時間(A水準)、「地域医療暫定特例水準」(B水準)と「集中的技能向上水準」(C水準)を年1860時間として労働基準法施行規則に明記し、2024年4月から適用する。B水準については、2035年度末の廃止を検討することを同施行規則に書き込む。B、C水準の適用に当たっては労務管理や医師の健康確保策などが義務となることが法令上明確となり、これまでおろそかにしてきた問題に医療界が向き合う「改革」がスタートする(資料は厚労省のホームページ、働き方改革に関する法令や告示などはこちら、前回の議論は『医師の働き方改革、報告書取りまとめへ大詰め』を参照)。 岩村座長は議論の結びとして、「取りまとめはあくまでこれから何をやっていくかを明らかにし、課題解決を目指していくためのものだ。さまざまな改革や改善を、後戻りすることなく強い決意を持って進めることが大事だ」と述べ、改革の推進を呼びかけた。 B水準の2035年度末廃止を法令に...