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“バイオセイム”は”BS”と同価格で開始へ

レポート 2019年3月29日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

日本で初めて上市になる見込みの“バイオセイム”(医療用医薬品の有効成分、原薬、添加物、製法などが先発品と全く同じバイオ医薬品=「後発バイオ医薬品」)の薬価は、“バイオシミラー”(BS=先発品と同等/同質の品質、安全性、有効性を治験等で確認している=「バイオ後続品」)と同じにするとの方針が決まった。3月27日、中央社会保険医療協議会・薬価専門部会が承認した。対象は、協和発酵キリンが腎性貧血治療薬として販売している「ネスプ注射液プラシリンジ」(一般名=ダルベポエチン アルファ<遺伝子組換え>)のバイオセイムで、同社の100%子会社「協和キリンフロンティア」が製造販売承認を得ている「ダルベポエチン アルファ注シリンジ『KKF』」(同)になりそうだ。早ければ6月に薬価収載される見通し(資料は、厚生労働省のホームページ)。 バイオ医薬品は近年、開発や上市が著しい分野で、直近では京大・本庶佑教授のノーベル賞受賞につながった免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」(ニボルマブ)なども該当。開発が難しく、薬価は化学合成品よりも高くなる傾向にあり、医療費適正化の観点から後発品の開発促進は国の重要な施策の...