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5000円の定額負担、「紹介状なし」受診に一定の歯止め

レポート 2019年3月28日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省が実施した「かかりつけ医機能等の外来医療に係る評価等に関する実施状況調査」の結果、2018年度診療報酬改定で、新たに「紹介状なし」の患者から定額負担徴収が義務化された地域医療支援病院では、初診時の定額負担金額が3131.6円から5352.2円へと約2200円強アップし、「紹介状なし」の患者比率は4.4ポイント減少するなど、患者からの定額負担徴収が「紹介状なし」受診への一定の歯止めになっている実態が示された。 診療所等への調査では、2018年度改定でかかりつけ医機能を評価する点数として新設された「機能強化加算」を算定しているのは、200床未満の病院では77.8%に上ったが、有床診療所49.3%、無床診療所では48.1%といずれも半数に満たなかった。かかりつけ医機能評価の在り方が2020年度改定の論点の一つになりそうだ。 結果は、3月27日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)に報告した(資料は、厚労省のホームページ)。 (2019年3月27日の中医協総会資料) 2018年度改定では、外来医療の機能分化を進めるために、紹介状のない初診患...