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医師の加重勤務、改善必要「患者に不利益」

レポート 2019年3月29日 (金)  水谷悠(m3.com編集部)

病院医師の加重勤務は、患者の不利益につながる――。「2018年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査」の報告書案で、勤務状況改善が必要な理由として、医師自身がこのように考えていることが明らかになった。改善の必要性は「高い」と「ある」を合わせて52.5%に上り、その理由は「患者が不利益を被る可能性」32.4%、「業務を継続していけるか不安」20.7%、「ワークライフバランスがとれていない」19.4%などが上位だった。報告書案は厚生労働省が、3月27日の中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会と同総会に提示して了承された(資料は、厚労省のホームページ)。 調査は2018年10月から2019年1月にかけて、「医師事務作業補助体制加算」を算定している病院としていない病院から750施設ずつ無作為抽出した計1500施設に実施し、各施設には医師調査(1年以上勤務する常勤医師最大4人)、看護師長調査(1年以上勤務する看護師長最大5人)、薬剤師調査(薬剤部責任者1人)も実施。有効回収数は施設調査が504施設(33.6%)、医師調査1107人、看護師長調査1178人、薬剤師調査が506施設(33.7...