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「MRワクチンの確実な接種が麻疹対策」釜萢日医常任理事

レポート 2019年3月31日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会常任理事の釜萢敏氏は、3月31日の第144回臨時代議員会で、麻疹対策について、風疹の追加的対策でのMRワクチンの確実な接種に加え、接種対象を39~56歳の男性から、20~30代男性への接種拡大を実現することが麻疹対策の強化にもつながるとの考えを示した。抗体価を測定せずに、ワクチンを接種すべきとの質問には、「ワクチン供給には限度があり、ある程度、対象者を絞ることは現実的にやむを得ない」と答えた。 マスギャザリング環境下での侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)対策については、自治体間で即時に感染症の発生情報を共有する仕組みなど、サーベイランス機能の強化策を引き続き検討する。 麻疹発生の予防・蔓延防止について質問したのは、東京都代議員の鳥居明氏。関西・中部地区を中心に、輸入症例からの麻疹患者が増加している上、ユニセフの3月1日の発表によると、世界98カ国で麻疹感染が増加傾向にあることを指摘。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、全国レベルでの麻疹対策は喫緊の課題であるとした。併せてマスギャザリングの環境下で課題となるIMDについても質問。 日医常任理事の釜萢敏氏 釜萢常任理...