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虐待防止に「医師・医師会の関与重要」道永日医常任理事

レポート 2019年4月2日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の道永麻里氏は3月31日の第144回日医臨時代議員会で、児童虐待の防止や早期発見には「医師や医師会が積極的に関与していくことが非常に重要だ」と協力を呼びかけた。児童相談所の体制整備の推進として、全ての児相への医師の配置などの児童福祉法改正案が閣議決定されたが、これに関しては「児相の意思決定において日常的に医師が関与し対応できるような体制整備など、医師の権限も含めて役割の明確化も必要だ」と述べた。埼玉県代議員の利根川洋二氏、秋田県代議員の小泉ひろみ氏の代表質問に答えた。 利根川氏は、2018年3月の目黒女児虐待事件、今年1月の千葉県野田市での女児虐待死事件を引き合いに出し、虐待や虐待が疑われる事例での医師の関わり方や、医師と医師会、教育現場、警察、児相などの連携体制について日医の方針を質した。 道永氏は、「目黒区や千葉県野田市の児童虐待・死亡事件では、医師が虐待のリスクを児相に指摘していながら、このような事態になったのは非常に残念でならない」と指摘。児童虐待防止法第5条では、病院および医師には児童虐待の早期発見について努力義務が課せられ、児相または市町村などが設置してい...