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脂質異常症薬のネット販売「納得いかず」日医・城守氏

レポート 2019年4月5日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の城守国斗氏は4月3日の定例記者会見で、脂質異常症の治療薬「エパデールT」がインターネット販売可能な一般用医薬品に指定されたことに対し、「納得がいくものではない。生活習慣病こそかかりつけ医の診断と的確な治療方針が不可欠」と訴えた。 「エパデールT」は2012年に生活習慣病薬としては初めてスイッチOTC薬化され、要指導医薬品として販売されていた。4月2日の厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会で、「承認拒否事由には該当せず、要指導医薬品の定義からみて、調査期間の終了をもって一般用医薬品となる」と判断された。 城守氏は会見で、「日医としては、生活習慣病治療薬はスイッチOTC化になじまないと考えている。長期間の服用と全身管理が必要となる可能性がある生活習慣病こそかかりつけ医の診断と的確な治療方針が不可欠。薬局で容易に薬を買えるとなれば、患者は生活習慣の改善に安易な態度になる危惧がある」との懸念を示した。 調査会の取りまとめで、「今回の事案については、生活習慣病薬のスイッチ化に関する前例とはしない」と盛り込まれた点については、「一般用医薬品になった...