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ACPの診療報酬点数化「これから」

レポート 2019年4月8日 (月)  大西裕康(m3.com編集部)

全日病会長・猪口氏 人生の最終段階における医療やケアについてあらかじめ話し合っておくプロセス「ACP(アドバンス・ケア・プランニング、厚生労働省が決めた愛称は『人生会議』)」の普及には診療報酬での具体的な点数設定が必要だ――。全日本病院協会が3月30日に開いた臨時総会で出席者から出た要望だ。全日本病院協会会長の猪口雄二氏は、まず「これをやったらACP」という確定的な考え方を定める必要があるとの認識を示した。 ACPについては、2018年度の診療報酬改定でいくつかの点数を算定するための要件の一つに設定。訪問診療・訪問看護のターミナルケア加算では、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」などを踏まえた対応を求め、「地域包括ケア病棟入院料1」と「同3」の施設基準では、同GLを踏まえた看取りの指針を定めておくことを新たに規定した。一方、ACP単独で算定できる診療報酬はない。 3月30日の臨時総会で猪口氏は、「実は診療報酬の中でも『こういうものがACPで、これをやったら加算』という文章はない」と指摘。その上で、「ACPの考え方を広めていただきたいというのが診療報酬に...