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日医会長、新紙幣に初代会長北里選定「大変喜ばしい」

レポート 2019年4月11日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

2024年度をめどに導入される新紙幣の千円札に北里柴三郎の肖像が使われることが発表されたことを受け、北里が設立に尽力して初代会長を務めた日本医師会の現会長である横倉義武氏は4月10日の記者会見で、「大変喜ばしい。(現行紙幣の野口英世に続き)2代続けて千円札に医師が用いられ、医療が社会に欠かせないということの裏付けと思う。医療、医師が果たす役割、責任の重さを感じる」と語った。 日医会館ロビーの北里像 北里は日医の前身である大日本医師会を1916年に設立し、発展に尽くした。横倉氏は「全国の医師の結束を図ることや、健康保険制度の創設などを強く訴えた。医師会存立の意義を考えたとき、医療が普及するための役割を果たされたと思う」と説明。4月27日からは名古屋市で第30回日本医学会総会学術集会が開かれるが、北里は前身の「日本連合医学会」の第1回(1902年)で副会頭、第2回(1906年)で会頭を務めた。20世紀の初頭は感染症が多い時代で、北里は予防が重要であることを強く訴えていた。横倉氏は「長寿国家のわが国では予防が重要だ。北里先生の志を受け継いで、予防や健康づくりにも力点を置いて確立を求めていきた...