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2次救急病院の5割、大学の医師引き揚げ懸念

レポート 2019年4月11日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

医師の働き方改革の影響で、大学が自院のため医師を引き揚げる――。日本医師会が行った緊急調査で、2次救急病院の56.6%がこうした懸念を抱いていることが分かった。日医常任理事の石川広己氏は「何年間かで現実にこういうことが起こったら大変なことになる。問題意識を持っている。大学の医局だけで集めて、他に派遣できないということのないようにしないといけない。専門医にも関係してくる。 5年間できっちり考えないといけない」と述べた。 調査は3月4日から31日にかけて、インターネットで実施。回答数は2次救急医療機関等が3954施設中1568施設(39.7%)、3次救急医療機関、小児救命救急センター、周産期母子医療センターが計289施設中171施設(61.2%)で、総計4243施設中1739施設(41.0%)だった(「2次救急医療機関等」には上記いずれにも該当しないが、救急告示医療機関等である場合を含む)。 「働き方改革と救急医療に関する日本医師会緊急調査」 「医師の労働時間規制や勤務間インターバルが導入されたとき、貴院に医師を派遣している大学が自院の医師充足のため、派遣医師を引き揚げる恐れはあるか」との...