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がん遺伝子情報、集約化に向け法整備を、日医

レポート 2019年4月17日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は、4月17日の定例記者会見で、我が国で行われるがん遺伝子パネル検査について、検査結果だけでなく、ゲノムの元データを含め、国立がん研究センターの「がんゲノム情報管理センター(C-CAT)」に集約化されるよう、国、専門医療機関、企業等の関係者が協力し、医療保険上の取り扱いの検討と必要な法整備等を進めることを要望した。 日医会長の横倉義武氏 がんゲノム医療の在り方は、2018年8月に厚生労働省が設置した「がんゲノム医療推進コンソーシアム運営会議」で検討が進められている。2018年12月には、厚生労働省薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会で、2つのがん遺伝子パネル検査の製造販売が承認された。 横倉氏は、「近年、がん医療の発展により、がん患者に対する治療成績は向上してきている。特にがんの組織を用いてがんの遺伝子を調べ、その結果に基づいて最適な医療を提供するという、がんゲノム医療が推進されている。その中でも複数の遺伝子を一括して検査できる、がん遺伝子パネル検査については、がんゲノム医療の一つとして、その保険適用を心待ちしている人も多いと聞いている」と説明。 がん...