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単科医科大学との「対等合併or全面的連携」を目指す - 田中愛治・早稲田大学総長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2019年5月10日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――2018年6月の総長選挙の際、田中先生のマニフェスト「世界で輝くWASEDA」では次のように書かれています。 田中総長の総長選挙時のマニフェストから 「世界で輝く WASEDA」を実現するためには、生命医科学の研究・教育を抜本的に拡充する必要があります。新たに医学部を本学が増設することは全国医学部長病院長会議の承認が必要なため、ほぼ不可能と言われています。したがって、実行可能性を見極めつつも、単科医科大学を吸収合併する戦略に絞って考えていく必要があります。 「吸収合併」という間違った概念、言葉を使ったことは反省しています。正しくは「対等合併」です。「連携」でも良いと思いますが、要は「Win-Win」の関係を築きたいということです。 ――対等合併で、総合大学としての早稲田大学の強みを発揮していきたいとお考えになっている。 健康医療教育研究に関する委員会では、「今や医学部の教育は、医学博士だけでは成り立たない」ということが話題になっていました。理学博士や工学博士も協力しないと難しいと。米国のジョンズ・ホプキンズ大学やハーバード大学のようなトップのメディカルスクールには理学、工学博士が相...